違いを生む「東京居住権」
近年は大企業にいても、円高で日本の賃金が世界で比較第一になったから、人減らしと合理化に努めなければならない、退職金の増額要求などのんきな話と一蹴される時代です。
退職後に住む家と老後資金の目安が定年までに得られなければ、サラリーマンは、東京を離れるしかありません。
働くだけ働いて、郷里に帰るという出稼ぎ人生です。
サラリーマンの人生は首都圏に関するかぎり破産寸前です。
社会主義国の、たとえば昔で言うモスクワには、だれもが自由に移動して住めませんでした。
モスクワ居住権といえるものがあって、モスクワに居住できる場所を持って代々住んでいるか、仕事の許可があるか、あるいはモスクワ居住権を持つ相手と結婚しないかぎりはモスクワに住めなかったのです。
ですから、ソ連の男はモスクワの女に憧れていました。