睡眠は栄養?
たとえば、一定量の睡眠が得られないと、そのあとたいていの人はいつもよりフランスベッドで長く眠ることになりますが、これを「回復夜」と呼ぶのは正しい用法ではありません。
私のみるところ、食物、水分、ビタミンの必要性と同じ意味で、睡眠欲求の必要性が存在することをこのことばはかなりよく示す、と多くの研究者は解しているようです。
ではありますが、中断実験をすればどんな場合にも、類似の現象がおこり、これに生理的欲求を何か想定する必要はないのです。
たとえば、母親を子供から隔離しておくと、いっしょにしたときいつもよりずっと気を遣い、よく面倒をみるものです。
恋人どうしが長いあいだ会わずにいると、いつも会っているときに比べてはるかに熱烈にまた長く求愛行為にふけるものです。
中断させたあとにみられる、このようなはねかえり現象は、生理的に何かがそこなわれていることを全然示していないのは明らかなのに、じつに多くの科学者が睡眠の場合は示すはずだ、と推測するのです。